
デリケートな鼻は早めの受診を
昔は、子供といえば青ばなをたらしているのが普通でした、その為、そのまま治療もせず大人になった方は、慢性の蓄膿(慢性副鼻腔炎)になり日々気持ち悪い思いをされています。ガンの原因になることもあるので、多くの方が手術されました。最近は、幼少時から耳鼻科に通院される方が多く、めっきりハナタレ小僧は減少しました。今後、慢性の蓄膿の方は減少すると考えられます。
その反面、アレルギー性鼻炎は増加の一途をたどり国民病となりつつあります。ただ、花粉症は、風邪との区別がつき難かったり、他のアレルギー疾患と鑑別が難しいことがあります。このような時は、耳鼻科で、鼻の中の様子や、鼻水の正常などを調べて正確な診断をしてもらうことをお勧めします。
こんな症状でお困りの場合はお気軽にご相談下さい
・鼻水、くしゃみ、鼻づまり、鼻水が喉に下がる。
・においがしない、ほっぺが痛い、頭が重い。
・鼻血が出る。
主な鼻の病気
【アレルギー性鼻炎】 |
ハウスダスト、ダニ、花粉などを鼻から吸い込む事により鼻でアレルギーを引き起こす病気です。主症状は水のような鼻漏、くしゃみ、鼻づま
り、鼻のかゆみです。 |
【花粉症】 |
花粉が原因のアレルギー性鼻炎です。帯広では4月:ハンノキ、5~6月:シラカバ、6~7月:イネ科(カモガヤなど)、8月~9月:キク科(ブタクサなど)の花粉が飛びます。 |
【急性副鼻腔炎】 |
鼻の周囲にある副鼻腔に炎症を起こす病気です。鼻かぜからなる事が多いですが、虫歯が原因の事も珍しくはありません。黄色の鼻漏、鼻づまり、鼻水が喉
に下がる他、頭痛や頬の痛みを感じる事もよくあります。 |
【慢性副鼻腔炎】 |
副鼻腔に炎症が長期間つづく病気です。粘調な鼻漏、鼻づまり、鼻水が喉に下がるなど症状がみられます。手術が必要な場合もあります。 |
【アデノイド増殖症】 |
鼻の奥にある扁桃腺が肥大する病気で、幼児に多く見られます。鼻づまり、いびき、睡眠時無呼吸が主な症状で、成長とともに縮小して改善されることが多
いですが、手術が必要な場合もあります。 |
【レーザー治療】 |
アレルギー性鼻炎の治療は抗アレルギー薬の内服や点鼻薬の外用が
中心となりますが、このような治療では改善されない方(特に鼻づまりが強いタイプ)にはレーザーで鼻の粘膜を焼く治療が効果的な場合もあります。現在、当院でこの治療は行っておりませんの
で、治療可能な病院を紹介しております。 |
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